猫の帰還 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
スマーティー賞受賞
出征した主人を追って旅を始めた黒猫は、戦禍のイギリス各地でさまざまな人と出会う。戦争によってゆがめられた人々の生活、絶望や挫けぬ勇気が、猫の旅によって鮮やかに浮き彫りになる。厳しい現実を描きつつも人間性への信頼を失わない、感動的な物語。戦争文学の第一人者ウェストールによる忘れがたい作品。
内容(「BOOK」データベースより)
1940年春。空軍パイロット、ジェフリーの出征に伴い、妻のフローリーは飼い猫ロード・ゴートを連れて田舎に疎開した。だが田舎の家になじめないロード・ゴートは、不思議な第六感に導かれ、ジェフリーを求めて旅を始めた。転々と居場所が変わる主人を追って、猫は、さまざまな人に出会い、飼われながら旅を続けていく。夫の戦死に絶望する若い未亡人、軍隊こそわが居場所だと誇る軍曹、住み慣れた古い街が空襲で炎上し途方に暮れる老人、黒猫は幸運を運んでくれると固く信じる若い兵士…戦争によって変わってしまった普通の人々の暮らし、その苦しみと、厳しい日々にも挫けない勇気とが、猫の旅を通して鮮やかに浮かび上がる。そしてジェフリーもまた、「戦争という暗いトンネル」の中で、変わってしまっていた。だが、最後にただ一つ変わらなかったものは…?イギリスの戦争文学の第一人者ウェストールが描く、忘れがたい印象を残す物語。イギリス・スマーティー賞受賞作。十代以上。
ティンブクトゥ (単行本)
柴田元幸 on ポール・オースター
ジャックとオースター
ポール・オースターには1990年くらいからだいたい一年に一度のペースで会っていますが、90年代なかばあたりからか、ブルックリンの家に遊びに行くたびに、ドアを開けて迎えてくれるポールのうしろに、やたらと毛のふさふさした、人の(犬の)好さそうな犬が控えているようになりました。
見かけと真実との錯綜した関係はオースター文学の大きなテーマですが、この犬――ジャックといいます――はまったく単純に見かけどおり、本当に人なつっこい犬です。すごく寂しがり屋で、みんな(ポール、奥さんのシリ、お嬢さんのソフィー、僕と僕の妻)で食事に出かけようということになって、ぞろぞろドアから出ていくと、ウォォォォォォォォォォォォンと鳴くこと鳴くこと、ドアを閉めて道を歩いていてもしばらく聞こえていました。
そんなわけで、何年か前に「今度は犬が主人公の小説を書いているんだ」と言われたとき、これはきっとジャックと暮らすようになったことの成果だな、と思いました。もちろん、ジャックそのままの性格の犬が出てくるとは思わなかったけど(あんなに素直にいい性格では物語にならないと思う)、『スモーク』や『ルル・オン・ザ・ブリッジ』などの映画作りにかかわったことが、The Book of Illusionsのなかの映画に関する記述に確かな手応えを与えているのと同じような意味で、ジャックと過ごした時間が栄養分になっている小説にちがいないと思ったし、その予想は外れていませんでした。
だから、日本語訳『ティンブクトゥ』の表紙を考える際も、ジャックに似た犬の写真を使ってもらいました。新潮社装幀室はいつも素晴らしい仕事をしてくれますが、今回の表紙は、そういうわけで、いつにも増して好きです。
僕は犬を飼ったことがないし、どんな犬であれ、犬の生態についてはほとんど何も知りませんが(道を歩いていて、散歩をしている犬を見るのは大好きですが ――特に、寄りかかれそうなくらい大きなやつ)、『ティンブクトゥ』は、犬を主人公にしてはいても、僕のような犬音痴も疎外しない小説だと思う。このへんもいかにもオースターらしくて、この人はたとえばニューヨークの街を描いても、べつにニューヨークに行ったことがない読み手にもよくわかるような、それでいて単に絵葉書の引き写しではない、街の空気がはっきり伝わってくる描き方ができる人で、今回も同じことが犬について言えるんじゃないかと思います。犬の好きな人にも、べつに好きじゃない人にも、お読みいただければとても嬉しいです。
――柴田元幸 (イラスト:きたむらさとし)
出版社 / 著者からの内容紹介
優しかったウィリーに再会するために、ティンブクトゥへ行こう。出会いの喜び、別れの悲しみ。言葉の分かる犬と放浪癖のある飼い主の可笑しくて感動的な物語。オースターの最高傑作ラブストーリー。
高慢と偏見 下 ちくま文庫 お 42-2 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「世界一高慢でいやなやつ」と思われていたダーシーの、別人のような丁重な態度に驚き戸惑うエリザベス。一度プロポーズを断わった私に…。妹リディアの不始末、ダーシーの決然とした行動、キャサリン・ド・バーグ夫人の横車…。エスプリあふれる笑い、絶妙の展開、そして胸を打つ感動。万人に愛される英国恋愛小説の名作中の名作。オースティン文学の真髄を伝える清新な新訳でおくる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
オースティン,ジェイン
1775‐1817。イギリスの小説家。おもに結婚話を題材とした、平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めたと言われる
中野 康司
1946年神奈川県生まれ。青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
キャッチャー・イン・ザ・ライ (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
J.D.サリンジャーの不朽の青春文学『ライ麦畑でつかまえて』が、村上春樹の新しい訳を得て、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として生まれ変わりました。ホールデン・コールフィールドが永遠に16歳でありつづけるのと同じように、この小説はあなたの中に、いつまでも留まることでしょう。雪が降るように、風がそよぐように、川が流れるように、ホールデン・コールフィールドは魂のひとつのありかとなって、時代を超え、世代を超え、この世界に存在しているのです。さあ、ホールデンの声に(もう一度)耳を澄ませてください。
内容(「MARC」データベースより)
さあ、ホールデンの声に耳を澄ましてください…。村上春樹訳、新時代の「ライ麦畑でつかまえて」ペーパーバック版。ホールデンが永遠に16歳でありつづけるのと同じように、読者の中にいつまでも留まる物語。
ゲド戦記 4 帰還 (単行本(ソフトカバー))
内容(「BOOK」データベースより)
魔法の力を使い果たしたゲドは故郷ゴント島に戻り、テナーと再会する。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、三人は領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれてゆく。太古の魔法を受け継ぐのは誰か。
内容(「MARC」データベースより)
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第4巻。魔法の力を使い果たしたゲドは故郷に戻りテナーと再会。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、3人は陰謀に巻き込まれてゆく…。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (文庫)
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長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。 映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。著者は1982年、53歳で亡くなった。皮肉にもこの年に公開されたこの映画作品により、彼は一躍スターダムにのしあがることとなった。 ディックの作品には、SF小説でありながら、登場人物の人間関係、恋愛、家族のきずななどが見事に盛り込まれている。この物語も単なる賞金かせぎとアンドロイド8人のバトルで終わってはいない。人間とアンドロイドの違いを通して、人間とは何かを考えさせられる作品だ。(石井和人)
内容(「MARC」データベースより)
第3次世界大戦後、汚染された地球では動物を所有する事が地位の象徴とされた。リックは賞金狙いのハンターとして火星からのアンドロイドを追う。カルト映画「ブレードランナー」を英文で読む。〈ソフトカバー〉
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
葉っぱのフレディ―いのちの旅 (単行本)
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春に生まれた葉っぱのフレディが、自分という存在に気づき、成長し、「葉っぱに生まれてよかったな」と思い、「葉っぱの仕事」を終えて冬に土へとかえっていくまでの物語。 死を怖がるフレディに親友のダニエルが答える。「変化するって自然な事なんだ…死ぬというのも 変わることの1つなのだよ」。フレディの番が来て、地面に降りたとき、初めて自分の命を作った木の全体の姿を見て、そこに永遠の命を感じる。そして、フレディ自身は知らなくても、やがて土にかえり木を育てる力になる――。 「生まれること」「変化すること」が「永遠の命」へとつながる意味を、フレディとダニエルの会話を通してわかりやすく語りかけている。写真だけでは硬くなりがちのところを、ページをめくるごとにフレディの変化していく様子が、にじみのあるやわらかさで描かれ、バランスをとっている。著者はアメリカの著名な哲学者。子どもから大人まで、すべての年齢層向けの絵本。(加久田秀子)
内容(「BOOK」データベースより)
この絵本を、自分の力で「考える」ことをはじめた日本の子どもと、子どもの心をもった大人たちに贈ります。わたしたちはどこから来て、どこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう。死とは何だろう。人は生きているかぎりこうした問いを問いつづけます。この絵本が自分の人生を「考える」きっかけになることを祈ります。本書は、アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が「いのち」について子どもたちに書いた生涯でただ一冊の絵本です。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か (単行本)
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機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。 長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、モデルは著者と目される恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリーだ。 本書は小説ではあるが、その内容は恐ろしいほど実践的で、会計情報の正しい見方や落とし穴、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする。魅力的なストーリーの中に複雑な業務改善のノウハウがわかりやすい形で盛り込まれており、ビジネスパーソンやマネジャー必読の内容である。 また本書は、問題解決にあたってはゴールを共有し、信念を貫くことが重要であること、数字の陰に隠された実態を見抜くことの重要性、情報共有化の意義など、経営において重要な示唆も与えてくれる。 本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。 本気か冗談か知らないが、いずれにしろ、アメリカが出し惜しみするほどの名著を日本語でも読めるというのは非常に喜ばしいことである。(土井英司)
日経BP企画
ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か
続編として『ザ・ゴール2』も出ており,こちらもお薦めだ。ザ・ゴールは約17年も前に米国で出版され,250万部の大ベストセラーになったが,日本を脅威と感じていた著者によって日本語訳が許可されなかったといういわく付きの本である。 「全体最適化」と呼ぶ考え方に基づいて経営をいかに立て直すか,という著者の実経験に基づいて物語り風につづられている。主人公がある会社の工場に赴任したところ,赤字続きで3カ月後には工場閉鎖というところまで追いつめられていた。そこで主人公は,経営を舵取りする際の思考のプロセスをガラリと変え,工場再建に挑むというストーリである。訳は読みやすく,小説として読み流しても楽しい。しかし,内容はかなり高度な経営理論であり,具体的なノウハウも満載なので,大変勉強になる。 全体最適化の考え方を一言で説明すると,ある部分だけに着目して最適化をしても,決して全体の最適化にはつながらないというものだ。工場で,ある生産工程を最適化して効率を追求したとしても,次の工程が滞ってしまえば生産性は落ちる。では,次の工程を最適化すればいいかというと,前の工程とのつながりを無視していれば結果は同じである。つまり一番大切なのは,常に全体を見てゴールに近づいているかを基準にしなければならないということである。そして,その中でボトルネックを見つけて,全体の中の一部分を必要に応じて最適化すべきだというのが「全体最適化理論」である。 タイトルにもあるゴールとは,経営を立て直して会社が儲かるようにすることだ。経営を再建するとなると,とかく各部署に号令をかけて一律で業務効率アップに取り組みがちだが,逆に最適化しない方が,生産性を向上させる部分があるかもしれない。 本書に書いてあることは,よく考えれば当たり前だったりする。しかし,たとえを多用してわかりやすく書いており,実際に全体最適化のための具体的な思考プロセスがこと細かに書かれているので,すぐに活用できるだろう。別の視点から見る習慣をつけよう おもしろいのは,思考プロセスとして全体最適化の考え方が経営以外にも応用できる点だ。本書では,家庭の問題に応用して,家庭生活を円満に切り抜けている。 私の場合は,エンジニアとしての業務にこの思考プロセスを応用している。ネットワークの改善を提案したり,新サービスを設計する場合,ゴールはネットワークの品質がよく,オペレーションがしやすく,コストを安くすることである。ところがよくありがちなのは,目の前にある技術やツール,機器のことばかりに目が奪われてしまい,目標を失いがちなこと。常にゴールを見て全体を最適化する目で取り組めば,本当に必要なこと,やるべきことが自然と見えてくる。 本書を読んだ影響だけではないが,物事はいつでも多面的に見るQ oQQ5858o者からの内容紹介
スマーティー賞受賞
出Q://www.amazon.co.jp/0c60a30f30d60af0c80a5-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/4105217119Nやh`?`?oX'.jp
春に生まれた葉っぱのフレディが、自分という存在に気づき、成長し、「葉っぱに生まれてよかったな」と思い、「葉っぱの仕事」を終えて冬に土へとかえっていくまでの物語。 死を怖がるフレディに親友のダニエルが答える。「変化するって自然な事なんだ…死ぬというのも 変わることの1つなのだよ」。フレディの番が来て、地面に降りたとき、初めて自分の命を作った木の全体の姿を見て、そこに永遠の命を感じる。そして、フレディ自身は知らなくても、やがて土にかえり木を育てる力になる――。 「生まれること」「変化すること」が「永遠の命」へとつながる意味を、フレディとダニエルの会話を通してわかりやすく語りかけている。写真だけでは硬くなりがちのところを、ページをめくるごとにフレディの変化していく様子が
パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる! (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
“少年”ジャック・スパロウ。職業、密航者…。ブラックパール号の船長になるはるか以前、ジャック・スパロウが何をしていたか?いつからあの帽子をかぶっているのか?なぜ冒険を始めたのか?疑問のすべてに答える、ファン垂涎の冒険小説!シリーズ刊行、スタート。
内容(「MARC」データベースより)
すべてはそこから始まった! 海の荒くれ者が集まる酒場「フェイスフル・ブライド」でであった少年ジャックとアラベラ。コルテスの剣に魅入られた2人は…。少年時代のジャック・スパロウを描く、ファン垂涎の冒険小説。
ゲド戦記 4 帰還 (単行本(ソフトカバー))
内容(「BOOK」データベースより)
魔法の力を使い果たしたゲドは故郷ゴント島に戻り、テナーと再会する。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、三人は領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれてゆく。太古の魔法を受け継ぐのは誰か。
内容(「MARC」データベースより)
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第4巻。魔法の力を使い果たしたゲドは故郷に戻りテナーと再会。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、3人は陰謀に巻き込まれてゆく…。