ロリータ (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ナボコフ,ウラジーミル
1899‐1977。帝政ロシア時代のサンクト・ペテルブルグに生まれる。父親は政治家。ロシア革命で祖国を離れ、ベルリン、パリでの亡命生活を経て、1940年にアメリカに渡り、英語でも創作活動を始める。晩年はスイスのモントルーの高級ホテルで暮らした。ロシア・アメリカ文学史上に屹立する異形の大作家
若島 正
1952年京都市生れ。京都大学大学院文学研究科教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
老人と海 (文庫)
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ときにはヘミングウェイの代表作である、漁師の話を読んでみてはいかがだろうか。ヘミングウェイは戦後、『Across the River and into the Trees』(邦題『河を渡って木立の中へ』)などで不評を買い、作家生命の危機に立たされたが、『The Old Man and the Sea』(邦題『老人と海』)によって作家としての名声を盛り返した。1954年にノーベル文学賞を受賞するに至ったのも、この作品によるところが大きい。(かつては、「ノーベル賞を受賞した作家は、その後ろくな作品を書けない」と考えていたヘミングウェイだったが、このときは、喜んで賞を受けている) それから半世紀が過ぎた今でも、彼の受賞は納得いくものだ。キューバ人の老漁師とマーリンの知恵比べ(あるいは、腕とヒレの対決と言うべきか)の物語は、「肉体とモラルの闘い」という、ヘミングウェイの得意とするテーマである。しかし、後に彼の作品をだめにする大きな要因となる、「銃に象徴される男らしさ」を演じるには、サンチャゴは年齢的にも肉体的にも無理がある。
「老人のほおには、熱帯の海に照りかえす陽光を浴びてできた、皮膚ガンを思わせる褐色のシミがあった。シミは、顔の横に、上から下まで点々と続いていた。手には半月状の深い傷があった。綱を使って大魚と格闘するためだ」 また、この作品でヘミングウェイは、かつて天下にその名をはせた、「瞬間」の映像を鮮やかにとらえるスタイルに戻っている。 暗くなる間際、大きな島のような海藻のかたわらにさしかかった。まるで大海原が黄色い毛布の下にある何かと戯れているかのように、明るい海の中で、海藻がゆらめいている。老人の細い綱に1匹のシイラがかかった。シイラは、海面に跳び出すと、残照を浴びて黄金色に輝きながら、体を反らせ、空中で身をくねらせた。
若き日のヘミングウェイがこの小説を書いていれば、おそらくサンチャゴは、しとめた大魚を港まで運び、著者自身が1935年ごろ好んでやっていたように、勝利を記念して写真を撮っていただろう。ところが、老人の釣り上げた獲物は、サメの群れに食われてしまう。港に着いたとき、残っていたのは骨だけだった。そしてとうとうラストシーンで、老人は床に伏し、わが身と創造主について考えるようになる。「老人はライオンの夢を見ていた」のだ。作品のいたるところに、芸術的寓意、あるいは経験から得られた寓意が漂っていると考えていいだろう。 何にしろ、『The Old Man and the Sea』が、ヘミングウェイの作品の中で、最後の「大魚」であることは間違いない。
--このテキストは、
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出版社/著者からの内容紹介
海の男サンチャゴの死闘と友情―ヘミングウェイの不朽の名作やせこけた老人。その名はサンチャゴ。しかし、海の男である彼には、不屈の闘志があった。 ひとり、小舟で沖に出て1週間、ついに遭遇した巨大な、かじきまぐろ。網を繰り続け、大魚と格闘する日が続く。殺すか殺されるか―。だが、いつしか彼の心には、大魚への熱い友情が生まれていた……。
アメリカの文豪、ヘミングウェイが、大自然の中で生き抜く男の、勇敢さとロマンを描き上げた名作。
--このテキストは、
単行本
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薔薇の花びらの上で―イヴ&ローク〈13〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
深夜のニューヨークで、若い女性が自分の住む高層マンションから落下した。調べによると、死因は違法ドラッグの過剰摂取。つまり、落下前に死亡していたことになる。誰かが彼女を落下させたのだ。彼女の部屋には、キャンドルの灯るテーブルでワインを飲んだ形跡があり、ベッドにはピンクの薔薇の花びらが敷きつめられていた。やがて、似通った事件が発生した。共通点はキャンドル、ワイン、薔薇、そしてドラッグ。しかも、捜査に乗りだしたイヴとロークを嘲笑うかのように、犯人たちはさらなる戦慄のゲームを仕掛けていく。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ロブ,J.D.
ロマンス小説の人気作家、ノーラ・ロバーツのもう一つのペンネーム。1950年、メリーランド州シルバースプリング生まれ
小林 浩子
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
レインボーマジック 6 あい色の妖精イジー (単行本(ソフトカバー))
内容(「BOOK」データベースより)
「カースティ、表紙を見て!これむらさきよ。すごく深い青むらさき」レインスペル島の天気は雨、部屋ですごしていたふたりは、読もうとした本の表紙が、あい色なことに気がつきました。「イジーが中に閉じこめられているのかも!」「見てみよう」レイチェルとカースティは、本の中でなにを見つけるのでしょう。
内容(「MARC」データベースより)
レインスペル島の天気は雨、部屋で過ごしていたレイチェルとカースティは、読もうとした本の表紙が、あい色なことに気がつきました。「イジーが中に閉じこめられているのかも!」 2人は、本の中でなにを見つけるのでしょう?
カリブに浮かぶ愛 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
豪華大型帆船がカリブ海クルーズに出帆した。同船にはテロリス
トによる飛行機墜落事件で夫と2人の子供を失ったリアナンと同じ事件で婚約者
を亡くしたキール下院議員が同乗していた。リアナンは帆船の持ち主の接待役兼
ブラックジャックのディーラーとして、キールは各国の重要人物のホストとし
て、乗船していた。リアナンは最初、夫と子供たちの死はキールのせいだと思う
ことで心の平静を保っていたが、次第に彼の男性的魅力に惹きつけられていく。
しかし美しい大型帆船は、悲劇の大波に飲みこまれようとしていた......
内容(「BOOK」データベースより)
豪華大型帆船がカリブ海クルーズに出帆した。同船にはテロリストによる飛行機墜落事件で夫と2人の子供を失ったリアナンと同じ事件で婚約者を亡くしたキール下院議員が同乗していた。リアナンは帆船の持ち主の接待役兼ブラックジャックのディーラーとして、キールは各国の重要人物のホストとして、乗船していた。リアナンは最初、夫と子供たちの死はキールのせいだと思うことで心の平静を保っていたが、次第に彼の男性的魅力に惹きつけられていく。しかし美しい大型帆船は、悲劇の大波に飲みこまれようとしていた…。
レインボーマジック〈5〉青の妖精(フェアリー)スカイ (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
「マイッタ!妖精大ピンチ!」「いまの聞いた?」深くて青い潮だまり、海草の下からカニがあらわれました。まぶしいくらいに青く、キラキラしています。「きっとスカイの居場所をしってるのよ!」見つけなくちゃいけない妖精はあと三人。レイチェルとカースティはカニのあとをおいかけます。
内容(「MARC」データベースより)
深くて青い潮だまり、海草の下から、キラキラ光る青いカニがあらわれました。「きっとスカイの居場所をしってるのよ!」 見つけなくちゃいけない妖精はあと3人。レイチェルとカースティはカニのあとをおいかけます!
柘榴のスープ (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
流血のテヘランから逃れた美しき三姉妹、アイルランドの田舎町で開いた、ペルシア料理店のお味は?官能と癒しの郷土料理、運命の出会いと恋、そして感動の結末へ…。イラン系女流作家による、世界的ベストセラー小説。
内容(「MARC」データベースより)
流血のテヘランから逃れた美人3姉妹が、アイルランドの田舎町でペルシア料理店「バビロン・カフェ」を開くまでの物語。官能と癒しの郷土料理、運命の出会いと恋、そして感動の結末を描く。各章にペルシア料理のレシピを収録。
オレンジの妖精アンバー (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
「これから六日間で、残る六人の妖精たちを探してください。かんたんなことではありません。でも、きっと、楽しくすごすなかで、魔法とめぐり合うはずです。そのときは、その魔法を信じてください。きっと、彼女たちは見つかるはずです…」さあ、今回は、オレンジの妖精アンバーを見つけましょう。
内容(「MARC」データベースより)
フェアリーランドを危機から救う旅に出たレイチェルとカースティ。6日間で、赤の妖精ルビー以外の6人の妖精たちを探さなければいけません。さあ、今回は、オレンジの妖精アンバーを見つけましょう!
舞踏会のレッスンへ (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
19世紀末のロンドン。元侯爵令嬢で、言語学者のエドウィーナは、たぐいまれな美貌をもちながら、粗野まるだしの青年、ミックと出会う。珍しい田舎言葉を話し、普通の英語は話せない。そこに居合わせた双子の紳士が、彼女に奇妙な話をもちかけた。「6週間でミックに、上流階級の話し方とマナーを教え、紳士に仕立て上げることができるか?」と。この話を承諾したエドウィーナの自宅で、「紳士教育」が始まる。もちろん、その間、2人は邸で同居。いつしかミックは、エドウィーナを熱い視線で見つめ始める。そして、エドウィーナもミックを…。住む世界があまりにも違いすぎる2人。でも、この恋する心は!6週間後、舞踏会が始まる。ミックは「本当の紳士」になれたのか?RITA賞受賞の、ときめきのヒストリカル。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アイボリー,ジュディス
『舞踏会のレッスンへ』のRITA賞受賞をはじめ、さまざまな賞を受賞、またはファイナリストとなる気鋭のロマンス作家。「ロマンス・リーダー」や「オール・アバウト・ロマンス」のウェブサイトでは「既刊ロマンス小説のトップ100」にもあげられている。数学の学位を持ち、公立小学校やマイアミ大学で教えたり、YMCAなどで執筆のセミナー、地元マイアミのブックフェアなどでの講演も行なっている。フロリダ州マイアミ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
聖戦の獅子〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
神父を奪回すべく、情報収集のため要員を現地へと送り込んだフッド長官。しかし、解決の糸口はいっこうに見えてこない。それどころか助祭二人が刺殺され、さらには事態を解決するべく、アメリカから派遣された司教までもが空港で射殺されてしまう。そんな折り、ヴァチカンに、誘拐された神父だと名乗る男からの電話がかかってきた。その男は衝撃的な事実を明らかにするのだが…。